日本語教育・授業運営
日本語の敬語をどう教える?尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いと練習方法
日本語学習者が混同しやすい尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いを、具体的な場面と例文で解説します。誰の行動かに注目する指導法と、敬語の理解を確認する宿題問題を紹介します。
JLPT N3のクラスにも、N4の文法が十分に定着していない学生と、N2の語彙を知っている学生がいるかもしれません。全員に同じ宿題を出すと、一部には簡単すぎ、別の学生には難しすぎる場合があります。
一方、学生ごとにすべて異なる教材を作ると、教師の負担が大きくなります。そこで、共通テーマを維持しながら問題の難易度を調整する方法を考えましょう。
例えば「買い物で使う日本語」というテーマなら、次のような段階が考えられます。
全員の学習テーマが共通していれば、授業で同じ場面を使いながら、それぞれの理解度に合う宿題を用意できます。
商品の値段を知りたいとき、何と言いますか。
正解:1. いくらですか。
解説:値段を尋ねる基本表現です。
この商品( )買いたいです。
正解:3. を
解説:「買う」の対象を「を」で示します。
店員に商品を見せてもらいたいとき、丁寧な依頼として最も適切なのはどれですか。
正解:2. こちらの商品を見せていただけますか。
解説:店員への丁寧な依頼として自然です。
学生を一律に「上級」「初級」と分類するだけでは十分ではありません。会話が得意でも漢字の読みが苦手な学生もいます。語彙、文法、読解など項目ごとの理解状況を確認し、必要な問題を選びましょう。
また、難しい問題が解ける学生に、毎回大量の追加課題を出すことが適切とは限りません。量を増やすのではなく、学習目標に合う別の問題を与える方法もあります。
例えば、全員に基本問題5問を用意し、復習が必要な学生には基礎問題を追加し、理解が進んだ学生には発展問題を追加します。この方法なら、クラスの共通目標を維持しながら、必要な学習機会を増やせます。
大切なのは、課題の量や難易度の違いを学習者の優劣として扱わないことです。個々の学習目的に合わせた選択であると説明しましょう。
NHWでは、別々の宿題セットを作成し、配布する学生を選べます。「買い物・基礎」「買い物・発展」のように作り分け、必要な学生に配布する運用が考えられます。
ただし、宿題セットを増やしすぎると管理が複雑になるため、最初は基礎と標準の二段階から試すのもよいでしょう。学生の回答を見ながら適宜調整します。
レベル差のあるクラスでは、同じ学習テーマを共有しながら、理解度に応じて問題を変える方法が役立ちます。全員に同一の量を求めるのではなく、学習項目ごとに必要な練習を選べる授業づくりを目指しましょう。
NHW公式サイト:
https://nihongohomework.com
クラス登録、宿題作成、学生への配布、提出状況の確認まで、NHWでまとめて管理できます。