日本語教育・授業運営
日本語の敬語をどう教える?尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いと練習方法
日本語学習者が混同しやすい尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いを、具体的な場面と例文で解説します。誰の行動かに注目する指導法と、敬語の理解を確認する宿題問題を紹介します。
日本語の授業では、語彙や文法の理解を確認するために4択問題がよく使われます。
4つの選択肢から正しい答えを選ぶ形式は、学生にとって回答しやすく、先生にとっても正誤を確認しやすい方法です。
しかし、良い4択問題を作るのは意外に難しいものです。
特に注意したいのは、正解以外の選択肢です。
誤答が明らかに不自然であれば、学生は学習内容を理解していなくても正解できてしまいます。
反対に、複数の選択肢が正解になってしまうと、問題として成立しません。
ここでは、日本語の4択問題を作るときに確認したい5つのポイントを紹介します。
最初に、問題の学習目標を一つ決めましょう。
例えば、次のような目標です。
一つの問題で複数の知識を同時に確認しようとすると、正解できなかった理由がわかりにくくなります。
例えば、助詞の問題なのに難しい漢字や未習語彙が多く含まれていると、学生は助詞以外の部分でつまずく可能性があります。
確認したい項目以外は、できるだけわかりやすくすることが大切です。
4択問題で最も重要なのは、正解が一つに決まることです。
例えば、次のような問題を考えてみましょう。
問題:
会議は午前9時( )始まります。
選択肢:
この問題では、「午前9時から始まります」も「午前9時ごろ始まります」も自然な日本語です。
つまり、正解が一つに決まりません。
このような問題を学生に出すと、正しく日本語を理解している学生が不利益を受ける可能性があります。
選択肢を決めた後は、正解以外の選択肢を一つずつ空欄に入れて確認しましょう。
文法的に成立するかだけでなく、文脈によって自然な表現にならないかも確認する必要があります。
良い誤答とは、単に間違っている選択肢ではありません。
学生が実際に混同しやすい表現を使った誤答には、学習上の意味があります。
例えば、次の問題です。
問題:
次の駅で電車を( )。
選択肢:
正解は「1. 降ります」です。
この問題では、動詞と助詞の組み合わせを確認しています。
選択肢の動詞はどれも電車や移動に関連していますが、必要な助詞が異なります。
単に無関係な単語を並べるよりも、学習者が混同しやすい点を確認できる問題になります。
文法的に間違っていなくても、実際にはあまり使われない不自然な文章があります。
例えば、単語の意味だけを優先して問題文を作ると、場面が想像しにくい文章になることがあります。
4択問題では、問題文そのものが自然な日本語であることも重要です。
確認するときは、次の点に注意しましょう。
正解の選択肢を入れた文章を、声に出して読んでみることも有効です。
4択問題の難しさは、問題文の長さだけで決まりません。
選択肢の似ている程度によっても難易度は変わります。
例えば、初級では意味が明確に異なる選択肢を使い、基本的な知識を確認する方法があります。
一方、中級や上級では、意味が似ている表現を比較する問題を取り入れられます。
ただし、難しい問題を作ろうとして曖昧な問題にしてはいけません。
難易度を高くする場合でも、正解の根拠を明確に説明できることが必要です。
4択問題を完成させる前に、次の項目を確認しましょう。
特に重要なのは、正解だけでなく、ほかの選択肢がなぜ不適切なのかも説明できることです。
NHW(Nihongo Homework)では、先生がオリジナルの選択式問題を作成できます。
選択肢は2個から6個まで設定できるため、必ずしも4択に限定する必要はありません。
例えば、初級の学生には2択から始め、理解が進んだら4択にする方法も考えられます。
作成した問題は宿題セットにまとめて管理できます。
また、一度でも配布した宿題セットは問題内容を変更できない仕組みです。
問題を改訂したい場合は、宿題セットを複製して編集します。
4択問題を作るときは、正解を考えるだけでは不十分です。
ほかの選択肢がなぜ間違いなのか、学生はどこで迷うのかまで考えることで、学習目的が明確な問題になります。
特に日本語の文法では、文脈によって複数の表現が成立することがあります。
問題の公開前には、選択肢を一つずつ代入して確認する習慣をつけましょう。
NHWを活用して、授業内容に合った復習問題を作成してみてください。
NHW公式サイト:
https://nihongohomework.com
クラス登録、宿題作成、学生への配布、提出状況の確認まで、NHWでまとめて管理できます。