教材・宿題ライブラリ
日本語のコロケーションの教え方|自然な語彙の組み合わせを覚える宿題
「約束を守る」「予定が入る」「条件を満たす」など、自然な語彙の組み合わせを学ぶ指導法を解説します。単語の暗記から文章での使い分けへつなぐ宿題例も紹介します。
日本語の授業では、自動詞と他動詞の違いを説明する機会があります。
例えば、次の2つの文です。
どちらもドアが開いたことに関係しています。
しかし、文が伝えている内容は異なります。
最初の文は、ドアが開いたという変化に注目しています。
2つ目の文は、私がドアを開けるという動作を行ったことを表しています。
自動詞と他動詞を教えるときは、このような視点の違いを理解させることが重要です。
自動詞には、物事の変化や状態を表すものがあります。
例えば、次のような文です。
これらの文では、何が起きたのかを中心に述べています。
例えば、「電気が消えました」という文だけでは、誰が電気を消したのかはわかりません。
自然に消えた可能性もあれば、誰かがスイッチを押した可能性もあります。
このように、変化そのものに注目する場合があります。
一方、対応する他動詞には、人などが対象に働きかける動作を表すものがあります。
例えば、次のような文です。
これらの文では、動作の対象に「を」を使っています。
ただし、自動詞と他動詞の違いを単純に「が」と「を」だけで判断するのは適切ではありません。
自動詞にも「道を歩く」のように「を」を使う表現があります。
そのため、最初は対応する動詞の組み合わせを使って、意味の違いを教えるとよいでしょう。
初級から中級の学習者には、関連する動詞を組み合わせて練習する方法があります。
例えば、次のような組み合わせです。
それぞれを単独で暗記するよりも、意味のつながりを確認しながら学習できます。
また、実際の場面を想像させることも大切です。
例えば、先生が教室のドアを開ける動作を見せます。
先生:
「ドアを開けました。」
続いて、ドアが開いた状態を見せて説明します。
先生:
「ドアが開きました。」
このように、実際の動作と組み合わせることで理解しやすくなります。
風が強くて、窓が( )。
正解:2. 開きました
解説:
窓が開いたという変化を表しているため、自動詞の「開く」を使います。
暗くなったので、私が電気を( )。
正解:3. つけました
解説:
私が電気をつけるという動作を行っているため、他動詞の「つける」を使います。
弟が誤ってコップを( )。
正解:3. 割りました
解説:
「弟がコップを」という形で、弟が行った動作を表しています。ここでは他動詞の「割る」が適切です。
自動詞・他動詞の問題では、動詞の組み合わせだけでなく、文の形や文脈にも注意が必要です。
また、すべての自動詞に対応する他動詞があるわけではありません。
最初は、対応関係がわかりやすい動詞を中心に問題を作成しましょう。
さらに、複数の選択肢が文法的に成立しないかを確認することも重要です。
NHWでは、先生がオリジナルの選択式問題を作成できます。
例えば、次のような宿題セットを用意します。
宿題セット:
「自動詞・他動詞の使い分け」
問題構成:
合計8問程度の復習問題です。
授業直後に配布し、学生の回答を確認することで、理解が不十分な組み合わせを見つける材料になります。
自動詞と他動詞を教えるときは、動詞の形だけでなく、何を表しているのかを理解させることが大切です。
「ドアが開く」と「ドアを開ける」のような身近な例から始めると、学生は違いを想像しやすくなります。
授業で学習した動詞を短い宿題で繰り返し確認し、正しい使い分けにつなげましょう。
NHW公式サイト:
https://nihongohomework.com
クラス登録、宿題作成、学生への配布、提出状況の確認まで、NHWでまとめて管理できます。