教材・宿題ライブラリ
日本語のコロケーションの教え方|自然な語彙の組み合わせを覚える宿題
「約束を守る」「予定が入る」「条件を満たす」など、自然な語彙の組み合わせを学ぶ指導法を解説します。単語の暗記から文章での使い分けへつなぐ宿題例も紹介します。
日本語の授業では、学習内容を定着させるために宿題を出すことがあります。
しかし、宿題を何問出せばよいのか、迷った経験はないでしょうか。
5問では少なすぎるのではないか。
20問出したほうが学習効果が高いのではないか。
毎日宿題を出したほうがよいのではないか。
こうした疑問を持つ先生も多いと思います。
結論から言えば、宿題の適切な量は、学生のレベル、学習目的、問題の難易度によって変わります。
重要なのは問題数そのものではなく、学生が必要な復習を無理なく行えることです。
宿題の量を考える前に、何のために宿題を出すのかを明確にしましょう。
例えば、次のような目的があります。
同じ10問でも、目的によって問題の内容や必要な時間は変わります。
語彙の意味を選ぶ問題なら短時間で回答できる場合がありますが、長い文章を読んで答える問題では時間がかかります。
そのため、問題数だけで宿題の負担を判断しないようにしましょう。
次の問題数は、選択式の短い問題を使う場合の、試行開始時の目安です。
すべての学生に当てはまる基準ではありません。
初級の学生には、少ない問題数から始める方法がおすすめです。
例えば、授業で学んだ助詞や動詞の活用について、5問程度の復習問題を出します。
問題が短くても、初級学習者は日本語を読むこと自体に時間がかかる場合があります。
最初は少量の宿題を配布し、実際の負担を確認しましょう。
中級では、複数の文法表現を比較する問題なども取り入れられます。
例えば、「〜ことにする」と「〜ことになる」の使い分けを確認する宿題です。
ただし、文法の意味を深く考える問題は、語彙問題よりも時間がかかる可能性があります。
問題数と難易度の両方を調整しましょう。
上級では、文章の意味や文脈を正確に理解する問題が増えます。
そのため、必ずしも問題数を増やす必要はありません。
複雑な文章を読んで判断する問題であれば、少ない問題数でも十分な学習活動になります。
宿題の負担を判断するときには、所要時間を考えることが大切です。
例えば、次の2つの宿題を比較してみましょう。
宿題A:
語彙の意味を選ぶ問題10問
宿題B:
長めの文章を読んで答える問題5問
宿題Bのほうが問題数は少なくても、回答に長い時間がかかる可能性があります。
宿題を作った先生自身が一度解き、学生がどの程度の時間を必要とするか予測するとよいでしょう。
ただし、先生と学生では日本語を読む速度が異なります。
最初の数回は、学生に実際の所要時間や負担感を尋ねて調整することをおすすめします。
提出期限も宿題設計の重要な要素です。
例えば、月曜日に授業を行い、金曜日に次の授業がある場合を考えます。
この場合、次の授業までに復習してもらうことを目的として、木曜日を提出期限に設定する方法があります。
一方、社会人の学生や仕事が忙しい学生の場合は、少し長めの期限が必要かもしれません。
学生の生活状況と授業日程を考慮して設定しましょう。
また、提出期限を設定する場合は、学生に明確に伝えることが大切です。
未提出の学生が多い場合、すぐに学習意欲の問題だと判断するのは避けましょう。
次のような原因が考えられます。
原因を確認し、必要に応じて宿題の量や内容を調整します。
特に初級では、宿題を最後まで終えられる経験を積み重ねることも大切です。
NHW(Nihongo Homework)では、先生が宿題セットを作成できます。
1セットには最大30問まで登録できますが、必ず30問作る必要はありません。
例えば、次のような宿題セットを作れます。
問題数を授業目的に合わせて調整し、学生に配布できます。
また、宿題の提出状況を確認できるため、学生が期限内に提出できているかを把握する材料にもなります。
日本語の宿題に、すべての学生に共通する正解の問題数はありません。
大切なのは、宿題の目的を明確にし、学生のレベルと学習環境に合わせて調整することです。
最初は少なめの問題数で試し、実際の提出状況や学生の反応を確認しながら調整しましょう。
NHWを利用すれば、短い復習問題を作成して配布することもできます。
授業後の学習を無理なく続けられる宿題設計を考えてみてください。
NHW公式サイト:
https://nihongohomework.com
クラス登録、宿題作成、学生への配布、提出状況の確認まで、NHWでまとめて管理できます。