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日本語の漢字の読み方を定着させるには?例文を使った宿題の作り方
漢字を単独で覚えても文章中では読めない学習者に向け、単語と文脈を組み合わせる復習方法を紹介します。読み方の4択問題例と、教材作成で注意したい点も解説します。
単語や文法を学習していても、文章から必要な情報を取り出すのが苦手な学生がいます。例えば「来週の授業は、火曜日ではなく木曜日に行います」という案内では、二つの曜日が登場します。正しく読むには、単語だけでなく「ではなく」という否定・対比の関係を理解しなければなりません。
読解の宿題では、文字を読むことに加え、文と文の関係や、目的に応じて必要な情報を見つける力を意識しましょう。
読解が苦手な学習者に、最初から長文を出す必要はありません。例えば、次のような文章は授業でも取り上げやすい題材です。
学習者が「この文章で何を知りたいのか」を想像できることが重要です。長い文を読む前に、短い文章で日時、場所、条件などの情報を確実に読み取る練習から始めます。
来週の補講は、火曜日ではなく木曜日の午後4時から行います。
教室はいつもと同じ302号室です。
参加できない人は、水曜日までに先生へ連絡してください。
補講はいつ行われますか。
正解:2. 木曜日の午後4時
解説:「火曜日ではなく木曜日の午後4時から」とあります。
補講に参加できない人は、どうすればよいですか。
正解:2. 水曜日までに先生へ連絡する
解説:参加できない場合の連絡期限は水曜日です。
この二つの問題では、同じ短文を使いながら、異なる情報に注目させています。
読解の学習目標には、例えば次のような種類があります。
日時、場所、料金、申込方法などを探します。案内文やお知らせを使った問題に向いています。
「申し込んだ人だけ参加できます」「雨の場合は中止します」など、条件を正しく読む練習です。
文章が全体として何を伝えようとしているかを確認します。短文で練習した後、少しずつ文章量を増やすとよいでしょう。
本文に「木曜日の午後4時」とあれば、「火曜日の午後4時」や「木曜日の午後2時」を誤答にすると、曜日と時間の両方を読んだかを確かめられます。
ただし、不自然な選択肢ばかりでは本文を読まなくても消去法で正解できてしまいます。また、複数の選択肢が本文と一致しないか確認しましょう。
長文の読解とは異なり、短文の場合は一つの情報だけで解けることもあります。授業全体では、情報検索と要点理解の問題をバランスよく組み合わせます。
学生が誤答したときは、なぜ読み取れなかったかを考えます。語彙が難しかったのか、「ではなく」を読み落としたのか、日時を取り違えたのかによって、必要な支援は異なります。
まず根拠となる箇所に線を引かせる、あるいは口頭で説明させるなど、答えの理由を確認する活動を加えると効果的です。
NHWでは、文章を問題文に入れ、内容を確認する選択式問題を作成できます。同じ短文を使って複数の設問を作る場合、学生が本文を参照できるよう、各問題に必要な文章を示すなどの工夫をしましょう。宿題で情報の読み取りを確認し、授業で答えの根拠を話し合う流れにするとよいでしょう。
読解力は、長文を大量に読むだけで伸びるものではありません。短いお知らせから必要な情報を正確に読み取る練習を積み、条件の理解や要点把握へ段階的に広げましょう。
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